売却相談は隣人から…の落とし穴
こんにちわ。甲府不動産です。
畑で野菜を作っていたけれど、家族も独立したし、そんなに食べきれない。畑をするだけの体力もなくなってきた。
この畑を売りたいけど、そんな大きさではないから、隣の人に買わないか相談をしてみた。
買ってくれるというが、登記などの手続きが難しく、その手続きのみを不動産屋へお願いすることにした。
…というケースがあったとします。
隣人から土地を買う場合、大体「このくらいの価格で購入した」とか、「地価がこのくらいだから、この広さだとこのくらいになる」という判断で土地の価格を決めるのは、大変危険です。
土地の価格は、もちろん地価も関係します。しかし、その土地を今後どのように活用していくかでどのくらいの『価値』になるかは大きく違ってくるのです。
今まで農地として使っていた土地を住宅用地で使用する場合、土地の名目を変更する必要が出てきます。その場合、道路が接面しているか、水道はどこから引っ張ってくるか、など調べます。しかし、水道がかなりの距離をたどって引っ張ってくる必要があるとします。その工事に300万かかります、ということが発生するかもしれないのです。もしその土地を300万で買えたとしても、その同等の価格の工事費、プラス手続きに関する諸経費、また土地の整備にかかるお金をかけたとして、その土地を買うことに本当にメリットがあったのか、そこまで考える人は多くありません。
逆に、「このくらいなら買ってもいい」と言われたときに、もっと価値があるけれどもトラブルを避けるため売ってしまう、ということもあるかもしれません。
不動産屋は、田畑などの売却の際、もちろん近隣の方に声をかけることもあります。その際には、しっかりその土地の状況を踏まえた価格を提示します。今後、起こりうる整備費などの情報もお伝えすることもできます。
田畑を隣人に売ったけれど、二束三文になってしまった、もしくは、赤字になってしまったことで、今後の人間関係にヒビが入ってしまうより、いったん不動産屋を間に挟むことで今後も長くよいお付き合いができることもあるかもしれません。
隣人の方から「田畑を売ってもらえないか」などのお話があった場合などでも、「手続きを手伝ってもらおう」と不動産屋を絡めてしまうのもいいかもしれません。
ぜひご参考にしていただければと思います。
続く
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